西上寛の日々ブログ

何故 茶を扱うか?

2017/05/02

茶のみのニシウエです
自己紹介をすると必ず「何故 お茶屋さんを始めたのですか?」と聞かれます

確かに 会社員時代に日本茶が特別好きだったわけではなく 実家は建具屋だったので日本茶は 「日常茶飯事」として食事の時に一緒にある程度の存在でした

2011年の東日本大震災に端を発する福島原発事故の影響を受けた「日本茶」という産業に興味を持って 飛び込んだことは事実です
でも 何故 その産業に飛び込んだのか?

答えは簡単です
当時の「日本茶」という産業が レッドオーシャン=斜陽産業だったからです

事実 「日本茶」という産業には 荒茶という農業生産物の生産量のデータをみると 当時 どんどん右肩下がりで 福島原発事故によって 壊滅的ともいえる被害を受けました

しかし 急須で淹れる日本茶は消費低減が激しかったのですが 緑茶のペットボトルは右肩上がりに売上が上がっていました
同じ「日本茶」の茶葉を使う商品でも 急須で淹れる日本茶は放射性物質の影響感度が身近に感じられるのですが ペットボトルは同じ「日本茶」と認識されず 影響感度が低いものになっていました

つまり 『視点を変える』と『別物と認識する』という人間の特徴を利用すれば レッドオーシャンと思われる市場の中にも『ブルーオーシャン=成長因子』が見えると言えます

それを「日本茶」という 当時一番難しいと思われた素材を手にした時 私のチャレンジ魂が目を覚ましました
誰も見向きもしない 「茶」という素材の中から『ブルーオーシャン=成長因子』を見つけ 実際に成長することが出来れば 日本の一次産業が大きく前進することに寄与できると考えました

そういう意味でも 『茶』は私にとって 大切な宝です
茶産地は 大切なパートナーです
今では 日本茶が大好きです

その茶産地から 今年の新茶が いよいよ届き始めました
今年は各産地 春先の寒さの影響で 新茶の摘み取りが遅いですが 今日は 八十八夜です
昔から八十八夜に摘まれた新茶を飲めば 一年間無病息災に過ごせると言われています

いろんな茶産地の新茶が 早く揃ってくれないかなぁと首を長くして待っています

今回もお読みいただき ありがとうございます(多謝)

【おまけ】

昨年は熊本地震の影響があった 阿蘇周辺も10日頃から新茶だそうです