西上寛の日々ブログ

五彩

2016/07/16

「茶のみ」の商品の中に『上級袋茶シリーズ』があります
4月1日からのBlogで5日間にわたり紹介させていただきました
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この地色は 加賀友禅の基本の色である「加賀五彩」を採用しています
古代紫  藍  黄土  草色  臙脂 の五色です 昨日 あるところで この商品のプレゼンをしてきたのですが ふと「加賀五彩のそれぞれの色は 何を意味しているのか?」と疑問に思い調べてみました

結論は 「加賀五彩」は色に意味は持たせていない ということでした

次に九谷焼の五彩「九谷五彩」です
九谷焼は 赤・黄・緑・紫・紺青の5色の絵の具を厚く盛り上げて塗る彩法で あの煌びやかにして 質剛健な風合いを醸し出しています
九谷五彩
しかし こちらも明確な意味は 見つかりませんでした

両業界の方々 意味がわかれば 是非お教えいただきたくお願いいたします

一方で 金沢で五色といえば 五色生菓子です

五色生菓子
こちらは 金沢にある和生菓子の老舗 越山甘清堂様の加賀五色生菓子です
五色とは 「日・月・山・海・里」の天地の恵みを表し 五色生菓子は それらに対する畏敬の念が表現された菓子だそうです
写真 上から時計回りに 月 →山→日→海→里 と名付けられています

こうなれば 無理矢理 色の意味を紐解いてみようと思い 日本古来の五色について考えてみます
「五色」といえば 仏教界で使われる「五色幕」が有名です
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この写真は 昨年(2015年)高野山開創1200年を記念して再建された中門を彩る五色幕です

仏教界の五色は 白  緑  黄  紫(黒)  赤 です
主に密教の教えの中に出てくる金剛界五仏から紐解かれているようです
真言密教のいわれを掲載させていただくと
五色は 五智如来を表しており 次の通りです
白=大日如来 すべての願いを聞いてくださる(太陽)
緑=薬師如来 健康を守ってくださる(薬草)
黄=宝生如来 財やお宝を授けてくださる(金・財)
紫(黒)=釈迦如来 良い知恵を授けてくださる
赤=阿弥陀如来 極楽浄土に導いてくださる

金剛界五仏では 緑の薬師如来は阿閃(あしゅく)如来と同一とされる場合があるそうです
また 紫(黒)の釈迦如来は 不空成就如来と同一とされる場合があるそうです

ここでは どの仏様が どうなんだ?という議論はさておき 「五色」の意味を探っています
仏教における五色の意味を考えると 加賀友禅を表現する「加賀五彩」と重なる部分が見られます

加賀五彩 = 古代紫/藍/黄土/草色/臙脂
仏教の五色=紫(黒)/白/黄/緑/赤

藍と白が 不一致ですが多くの色は重なっています
白い布地に白の色を彩ることは無いので 白に代わる色を重ねたのかもしれませんね

色にストーリーを持たせることで 商品であれば そのモノに魂を込めていく作業が ブランディングには不可欠です
加賀友禅の「加賀五彩」や九谷焼の「九谷五彩」にも意味が必ずあるかと思います  それを継承して受け渡していきたいですね

因みに『上級袋茶シリーズ』の五色を担うお茶は 次の通りです
古代紫=玉露 藍=煎茶 釜炒り製玉緑茶=黄土 深蒸し煎茶=草色 碾茶棒焙じ=臙脂

それぞれについて 語りを確認したい方は 4月1日のBlogから振り返ってください

上級袋茶『碾茶棒焙じ』

今回も最後までお読みいただき ありがとうございます(多謝)

【おまけ】
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左から 碾茶棒焙じ  深蒸し煎茶  釜炒り製玉緑茶  煎茶  玉露
パッケージだけでなく 水色も風味も 5品それぞれ異なります
まさに 日本の五つの彩りを 金沢から表現させていただいております