お茶産地のお話

五ヶ瀬釜炒り茶(宮崎県)

今日の逸品は 五ヶ瀬釜炒り茶です

阿蘇の南部 高千穂の奥座敷にある五ヶ瀬は 標高600mの高地にあります

その産地では 釜炒り製玉緑茶が作られています
釜炒り製玉緑茶とは 江戸のはじめに 明の国から博多に伝えられた製法です

その製法は 肥前嬉野に伝わり また 別のルートで肥後矢部に伝わりました

その形状は 蒸し製玉緑茶とは異なり 釜炒りのため 鈍色の緑茶です

その水色は 青みがかっています
香りは 釜炒り茶特有の釜香のある いい香りです
そして その味わいは スッキリとした中にも 爽やかな渋みとコクがあります

品種による味わいの違いが 分かりやすいのも 釜炒り製玉緑茶の特徴ですね

熱い湯で淹れられることも 水出しでも美味しいことも 釜炒り製玉緑茶の良さです

江戸の昔から続く 釜炒り製玉緑茶
後の世まで 継ながなければならない逸品です