西上寛の日々ブログ

日本茶の逸品 土佐仁淀川茶

2017/06/17

茶のみのニシウエです
いよいよ 逸品シリーズの新茶も 残すところ四産地です

今回は 知る人ぞ知る産地 高知県仁淀川茶です 仁淀茶とも言われます

仁淀川の上流域(高知県仁淀川町)では 谷間の斜面を利用して古くからお茶が栽培されています  一説には 弘法大師が中国から栽培法を伝授したと言われています 弘法大師とのご縁がここにもありました

土佐仁淀川の茶園 に対する画像結果
ここのおいしさは 黒土質の滋味と仁淀川の川霧が育んでいます 標高も400m超と高いところにあるので 山の御茶の美味しさが満喫できます

山で育まれた露地栽培の新茶らしい 淡さの残る濃緑色の茶葉です
香りも 山の御茶特有の爽やかさです

水色は 川霧が覆いの役割をしているのでしょうか? 金色透明ではなく 緑が少し混ざった透明感のある水色です
香りは 少し芋のような 優しい甘さのある香りです(これも山の御茶特有です)
味わいは すっきりとした爽やかさのある中に 渋味が顔を出す 山の御茶です

丁寧な荒茶の揉み方なので 二煎目 三煎目への期待が出来る しっかりとした濃緑色の茶葉です

静岡の茶商(原料問屋)さんと話をしたのですが  以前は このような優しい香りと爽やかな渋味のある いわゆる「山の御茶」と呼べる典型的な煎茶が 静岡にも多かったのですが  かぶせ茶の台頭で 少なくなってきました

いろんな意味でも 今後も残っていって欲しいと思います

土佐仁淀川茶 日本茶の逸品です