西上寛の日々ブログ

褒めない

2020/05/10

茶のみ仲間のニシウエです
今日の一冊は アドラー心理学を解析した 岸見一郎さん 古賀史健さんの共著「嫌われる勇気」

この本を手に取ったのは2017年でした
読み進めながら 共感したのは 「他者の課題を切り捨てる」や「叱ってはいけない 褒めてはいけない」などの言葉でした

特に「対人関係のゴールは『共同体感覚』」という言葉は 組織運営にとって非常に有益な言葉であると同時に実践することが非常に難しい(?)言葉です
日本では古くから徒弟制度が根付いており 上位者から教わることが多々ありました

しかし 『共同体感覚』では 横の関係であり 縦の関係ではありません
欧米では早くから 特に医療の現場では ドクターもコメディカルも 並列の関係を築き チームとして動いています
わかりやすくいえば ラグビーやサッカーのチームスポーツがそれです

しかし 野球はどうでしょう
ピッチャーがボールを投げないとすべての活動がスタートしません
もちろん ラグビーやサッカーもキックオフしないといけませんが それはチームのどのポジションの人がやってもいいんです

でも 野球はピッチャーをするには 審判に申告して相手チームと同意形成した後でないと ピッチャーの役割を果たすことができません
突然 誰でもが出来るわけでは無いんです

何が言いたいかというと 日本では野球が文化として馴染んでおり 縦割り社会がオーソドックスであるため アドラーの述べる言葉が理解されにくい点があります

ただ 組織運営する点での理想は やはり『共同体感覚』です
全員が他者の役割を理解した上で 他者の課題に振り回されず成果を求めることが 組織の成果のためにはステキなことだと改めて思いました