2016/08/01
第53代横綱千代の富士の九重親方が亡くなられました
子供の頃の私にとっては 人生において 最大にして最高のヒーローでした 今でもそうです
力士としては細い体で小結までは行くが なかなか三役に定着できない でも 強引な上手投げはとても魅力で 当時は握力100kg超の出羽の花との名勝負が好きでした
その後 ご存知の通り 関脇時代に横綱北の湖を上手出し投げで決定戦の末破り 初優勝 大関を三場所で通過すると 小兵ながら大横綱となられました
この1981年は 一年以内で関脇→大関→横綱と3つの地位でそれぞれ優勝するという快挙を達成されました
関脇から横綱に駆け上がる時代の千代の富士関の相撲は 前みつをぐっと掴み 頭をつけて一気に寄り切る スピード感あふれる取り口でした
しかし 横綱に昇進し 勝ち続ける中で あの力士としては小さな体で 小錦や朝潮などの巨漢力士の突進を真正面から受け止め 一向に下がらないで勝ち切る凄さは 圧巻でした
53連勝を記録した旭富士関(現 伊勢ケ浜親方)を吊り出したときは 翌日 まさか大乃国関(現 芝田山親方)に負けるとは思いませんでした
目を閉じると思い浮かぶ取組はたくさんあります
前述の横綱北の湖関に 上手出し投げで勝った一番 横綱昇進後 寺尾関をまるでプロレスのボディースラムのように吊り落としで勝った一番 大関小錦関を真正面から受け止め電車道一直線寄り切った一番 横綱隆の里関に掴まると吊り出されて負けた一番 横綱北勝海関との同部屋での優勝決定戦 新進気鋭の初入幕貴花田関に初顔合わせで負けた一番 などなど枚挙に暇がありません
隆の里関と北天祐関のような柔らかい体の力士にはよく手こずっていましたね 旭富士関も同様でした
そういえば 益荒雄関が勝ち上がってきた頃に 千代の富士関に体系が似ていたことから「白いウルフ」と呼ばれていましたね
四股の姿は ほれぼれするぐらいかっこよかったです 塩をまく姿もよく真似しました
親父が北の湖関が大好きで 三保ヶ関後援会に入っていたので 毎場所パンフレットと番付が実家に送られていたのですが 穴が開くぐらい勉強もせずに見ていました
最後はいつも「千代の富士 かっこええなぁ」と思っていました
晩年は相撲協会の理事長を目指しましたが なかなかなれずに無役でお亡くなりになられましたが 大関千代大海関はじめ 幕内にも多くの力士を排出され 指導力もありました
もう あのようなチャーミングで強くてカッコイイ横綱は出てこないんでしょうね
千代の富士関 本当にお疲れ様でした そして ありがとうございました
ゆっくりとお休みください
【吊り落とし】

平成元年十一月場所5日目 対寺尾関(関脇) 決まり手 吊り落とし 伝説の取組