西上寛の日々ブログ

抹茶じゃなくて『上抹茶』③

2018/07/25

茶のみ仲間のニシウエです
『上抹茶』の話を続けます

THE TEA SHOP CHANOMIの『上抹茶』は 4つの産地から仕入れています

もちろん 宇治の『上抹茶』は仕入れさせていただいております

宇治は日本の茶の中でも特別な地域
日本茶の源流であることに異論はないでしょう

その宇治のお茶は 抹茶も煎茶も 食事や菓子を美味しく食べてもらうために どうあるべきか?を追求してきたからこその 美味しさが満載です

宇治の茶に関して そこを見逃してはいけないのです
料理や菓子と茶 それらをトータルで見たときに こんなにバランスの取れた上質な茶は 世界的にみても見当たりません

それぐらい 他の食材にも配慮して 主張しないけれど しっかりと香り 旨み 渋み 色などなど 茶としてのさりげない存在感のある産地は他を遥かに凌駕していると言えます

だから 口当たりが優しいながらも 後から鼻から抜ける美味さ 香り 渋みが綺麗な『上抹茶』に出会えました
茶のみだから 出会えたと言っても 言い過ぎではありません

そんな 宇治の『上抹茶』は 菓子や食材の一つに使うことは 不向きです

何故なら 他の食材を美味しくさせる『上抹茶』だからです

巷間出回っている 宇治抹茶を名乗る菓子原料のレベルの低さは 目に余るモノがあると私は感じています
本当の「宇治抹茶」を知っていて そう名乗っているのか?と詰問したい衝動に駆られます

茶のみでは 唯一 この盛夏の時期だけ 宇治の『上抹茶』をソフトクリームの原料に使っています

暑いときには 口当たりの優しいものを体が欲します
だから 他の産地の『上抹茶』ではなく 宇治を選びました

するりと口の中に入る『上抹茶』の美味しさを体感していただきたいですね

もちろん 飲み物としての『上抹茶』も この時期は宇治がおススメです
ただ もっとさっぱりしたい方には 伊勢もおススメですね
程よい渋みが 暑い時期には美味しく感じます

抹茶じゃなくて『上抹茶』
理由がちゃんとあるんです


季節によって 使う『上抹茶』が変わります
盛夏の時期には 宇治です